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みなさんは期待に燃え、希望に燃えて、 今後の道を拓いていかれることと思います。 しかし、すべての出発点の前に、孤独があった ということを忘れてはならない。 今、あなたがた一人ひとりが孤独ななかに生きていようとも、 孤独な卵のなかにこもっているような、そうした殻を破る前の雛であったとしても、 大宇宙ができる前も、こうした孤独があったのだ ということを忘れてはならないと思います。 その孤独を抱きしめ、そして、 どこまでも、その悲しさを透明にしていきながら、 愛を風の如く、清らかで、さわやかで、 人々に感じるか感じないかのような姿でもって、 そして、吹き渡っていっていただきたいものだと思います。 みなさんが、どのような理想的な青年になりたいか、 それがもし、まだ明確な答えとして出ていないとするならば、 月刊誌に連載している“愛は風の如く”という文章を、 どうか読み続けていただきたいと思います。 そこに青年の原点があるはずです。 私も、この連載を続けていて、 つくづく、やはりここに自分の原点がある、 と思います。 孤独に負けず、どうか勇気を出してがんばっていただきたいと思います。 私の言葉は以上です。 |
青銅の法 P.262-263 月刊誌 1989年11月号 P.31 |
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