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永遠の仏陀

人類の選択

釈尊

1991/07/07

発刊

出典
この地球ができて、四十六億年以上の歳月が流れた。
それは、わが一千億年の孤独のなかでは、
ほんの、ついきのうのことのようにも思える。
されど、我は、この地球のすべてに関し、
最終の権限を有するものである。
わが宣べ伝えるところの仏法真理を守り、
広げ、実現することこそ、
人間としての真なる生き方であるのだ。

我は、ふたたび、おまえたちに法を示した。
おまえたちに、人問として生きてゆくための則を示した。
その則を守りて、素晴らしき仏国土を建設するか否かは、
おまえたち人間の所行にかかっている。
わが教え、人々の心にしみわたり、
仏国土がこの地上に湧出すれば、
おまえたちは真実の神仏の子と言えよう。
されど、わが教え説かるるも、
その教え、伝わらず、
その教え、人々を救うに至らず、
その教え、歴史の波間に、反故として捨て去られたならば、
もはや、人類は地上に住むことが許されなくなるだろう。
そのことをも、私はおまえたちに厳しく警告しておこう。

この、わが説く教えに従って、仏国土を築くか。
あるいは、このわが教えを一顧だにすることもなく、
人類そのものが滅亡し去るか。
選べ、選ぶのだ、
いずれを取るかを。
繁栄を取るか、滅亡を取るかを。
わが念いには厳しいものがあるということを知らねばなるまい。

かつて、地球によく似た美しい星、
金星にも、姿形は違えども、人類が住んでいた。
その人類をも、我は、指導していた。
しかし、究極において、彼らは、
わが教えの本(もと)なる、仏国土建設という理想を実現することなく、
怠惰に明け暮れ、進歩を止め、
停滞の永きにどっぷりと浸かり、
それより抜け出す意欲なく、
生存を重ねていた。
我は、また、この金星の人類を滅ぼした者でもある。
わが教えは、
ある時は、愛となり、
ある時には、厳しい剣ともなるであろう。
親は、子に対して、その真実の成長を願うからこそ、
厳しく、その教えを説き、
その教えの実現を迫ることもあるということを知っておくがよい。

もう一度、繰り返して言っておく。
すべては、おまえたちの選択であるのだ。
この地球を創り、地球に人類を住まわせたころより、
「この法を本(もと)に、仏国土を創り、幸福な生活を営め」というのが、
わが教えであった。
その事実を、もう一度、私はおまえたちに告げているのだ。
それを、信じて行うか否かは、
おまえたちの選択にかかっている。
しかし、仏国土建設の意欲なく、努力なく、希望なく、
停滞と堕落を選び取るならば、
人類を待ち受けているのものは滅亡である。
それだけを、私は、はっきりと言っておく。

永遠の仏陀(旧版) P.188-193
永遠の仏陀(改訂新版) P.233-238

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