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永遠の仏陀

栄光の瞬間

釈尊

1991/07/07

発刊

出典
ああ、この太陽系ができたは、
わずか、ほんの、ついきのうのことのようにも思える。
太陽が生まれ、そのまわりを回る惑星が生まれた。
惑星のなかに住んでいる小さな存在である、おまえたちには、
その惑星たちの一つひとつを生み出した時の悦びが、
その星を創った時の悦びが、分かるまい。
その星を創り、その星に生命を降ろした時の、
その悦びの気持ちが、分かるまい。
しかし、私はあえて言う。
おまえたちの住む星は、悦びと共に生まれたのだ。
そして、その星に生きている、
動物、植物、鉱物、また人類も、
悦びの下に創られたのだ。
神の経輪を実現すべく、悦びのなかに生まれたのだ。

ああ、その聖なる、高貴なる悦びよ。
おまえたちは、その高貴なる瞬間を、その始まりを、
創造だにすることができないのか。
それが、そんなに難しいことであろうか。
小さな小さな心を捨て去り、
大きな大きな心と一つになることだ。
おまえたちが人間として生まれ、育ち、生きてきて、
規定しているところの、
人間という名の、思いの枠を取り払い、
宇宙を創りたる仏の心と一つになれ。
心の縛りを取り除き、
肉体の殻を脱ぎ去り、
仏の心と一つになれ。
さすれば、おまえたちの心のなかにも
栄光の瞬間がよみがえってくることだろう。
おまえたちにも、
この太陽系を創った時の悦びが、
この地球を創った時の悦びが、
伝わってゆくに違いない。
永遠の仏陀(旧版) P.185-188
永遠の仏陀(改訂新版) P.230-233

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