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ああ、この太陽系ができたは、 わずか、ほんの、ついきのうのことのようにも思える。 太陽が生まれ、そのまわりを回る惑星が生まれた。 惑星のなかに住んでいる小さな存在である、おまえたちには、 その惑星たちの一つひとつを生み出した時の悦びが、 その星を創った時の悦びが、分かるまい。 その星を創り、その星に生命を降ろした時の、 その悦びの気持ちが、分かるまい。 しかし、私はあえて言う。 おまえたちの住む星は、悦びと共に生まれたのだ。 そして、その星に生きている、 動物、植物、鉱物、また人類も、 悦びの下に創られたのだ。 神の経輪を実現すべく、悦びのなかに生まれたのだ。 ああ、その聖なる、高貴なる悦びよ。 おまえたちは、その高貴なる瞬間を、その始まりを、 創造だにすることができないのか。 それが、そんなに難しいことであろうか。 小さな小さな心を捨て去り、 大きな大きな心と一つになることだ。 おまえたちが人間として生まれ、育ち、生きてきて、 規定しているところの、 人間という名の、思いの枠を取り払い、 宇宙を創りたる仏の心と一つになれ。 心の縛りを取り除き、 肉体の殻を脱ぎ去り、 仏の心と一つになれ。 さすれば、おまえたちの心のなかにも 栄光の瞬間がよみがえってくることだろう。 おまえたちにも、 この太陽系を創った時の悦びが、 この地球を創った時の悦びが、 伝わってゆくに違いない。 |
永遠の仏陀(旧版) P.185-188 永遠の仏陀(改訂新版) P.230-233 |
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